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梨木香歩 西の魔女が死んだ


大好きなおばあちゃんは本物の魔女。
13歳のまいは中学に進んでまもなく、どうしても学校にいけなくなる。
まいはおばあちゃんの元を訪れ、生き物や自然に触れながら
魔女の修行を始める。
魔女修行の肝心要は【何でも自分で決める】だった。

読んでいると、その情景が浮かんできて
おばあちゃんとまいの生活がのどかで楽しそうで
その暮らしぶりがうらやましくなってきます。

おばあちゃんの言葉は私たちにもなるほどと思わせてくれる。
まいが転校する際の不安に対して
【その時々で決めればいい。
しろくまがハワイより北極で生きることを選んでも誰も責めない】
というセリフが好きで、無理をすることはないんだと思わせてくれた。

おばあちゃんがまいに教えてくれたのは
生活を整えて、生活を守ることの大切さ。
おばあちゃんの言う通り
食生活が乱れると生活自体がすさんでいきますから
魔女だからという訳ではなく、生きていく上での根本だと思いました。

死を扱っているのですが、死は生と隣合わせに並んでいるもので
決して暗いものではなく、嘆き悲しむだけのものじゃない
と納得できますよ。
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桐野夏生 柔らかな頬

 
★★

桐野夏生の直木賞受賞作。
不倫の最中に娘が行方不明になり、娘を捜し続けるカスミ。

それぞれに家庭があり子供がいる男と女の不倫。
子供が失踪してから4年間探し続けた母親の心理とエゴ。
重いテーマなので気分が重い時に読むと
益々落ち込んでしまうような小説です。

ミステリー風ですが、実はミステリーではない。
最終章には賛否両論あるようですが
何か消化不良だったというか、閉塞感がありましたね。
白黒をハッキリつけたい人には向かない本です。

横山秀夫 クライマーズ・ハイ


1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故が発生した。
御巣鷹山の航空機事故から、今日8月12日で30年になる。
著者は墜落事故発生当時
群馬にある地方紙「上毛新聞」の記者だったこともあって
当時の内情が非常に生々しく、リアルに描かれていて非常に興味深い。

地元紙の記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。
テレビドラマとして放映されたときは熱血漢に描かれたが
原作では必ずしもそうではない。
報道の現場が抱える矛盾や会社の上層部との軋轢や
部下の突き上げに悩みながら紙面を作っていく過程や
その記事を載せるか載せないか迷い
強さと弱さを合わせもつひとりの男として描かれている。

【地元紙なら、事故のことが一番詳しく載っていると思った】
と新聞を直接買いにきた遺族に
悠木和雅が力づけられたくだりは
当時の著者が本当に経験したことではないかと思った。
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